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沖縄熱帯ドリームセンター1983年

生まれて初めての沖縄はこの現場でこの大型手ハツリれんが2万㎡の材料(10トントラックで250車=2500t)を工程管理するために工場から出向いて管理することだった。およそ2年間、事あるごとに現地を訪れ、現場を管理するといえば聞こえがいいが、要するにクレーム処理が目的だった。膨大な数のれんがを一人で色分けをしたり、失敗の連続で、6ヘクタールもある現場の職人さんから監督、現場所長、設計、ありとあらゆる人にごめんなさいを言い続け、走り回った。当時TQCが建築業界に限らず世間で言われ始めた頃で、竹中工務店がデミング賞をとった直後だったせいもあってか、竹中工務店の野中所長から、製品を管理するのには統計的手法を勉強するようにといわれたことがきっかけで、TQCをずいぶん勉強させてもらった。現場から海を見下ろすと、75年海洋博覧会で菊竹さんの設計したアクアポリスがよく見えた。何十回も訪れたのに海につかることはいちどもなかった。いろんなことを教えてくれた思い出の多い現場だ。
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by vase-blog | 2008-03-27 23:04 | れんが・タイルクロニクル  

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