カテゴリ:れんが・タイルクロニクル( 9 )

 

桑山美術館

近くを通ったので久しぶりに寄ってみたが、残念ながら月曜日で休館だった。外壁のハツリのタイルは焼成後の手ハツリなのできっと大変だったろう。今から思えばこの頃のタテ張りは非常に珍しかった。おそらくRの壁面に張るためにそうせざるを得なかったと思うが・・・。
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梓設計1981年竣工
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by vase-blog | 2009-05-11 10:34 | れんが・タイルクロニクル  

稲沢市荻須記念美術館

1983年竣工設計徳岡昌克 竣工後25年経っていますが、古さを感じません。庇がしっかりあるため、外壁もほとんど汚れていません。エントランスホールのオニキスの天井がとてもきれいです。当時は注文数が数個の面台のコーナー(BOX)など、ためらうことなく手作業で作ったものです。今では面台にタイルを使うことも、手作りでBOXをつくるなどほとんどありません。
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by vase-blog | 2009-02-05 20:41 | れんが・タイルクロニクル  

白い煉瓦といえば

内幸町のプレスセンタービルです。パレスサイドビルのあと林昌二さんが設計した建物です。明治時代の赤れんが、帝国ホテルの黄色いすだれ煉瓦、そしてこの白い煉瓦.
それぞれ業界に大きな影響を与えた3色です。このあと広島でエリザベート音楽大学でグレーの煉瓦タイルが登場します。新しい色が出る毎に時代が変わっていったような気がします。
シンプルな建物ですが、PC工法だったためにかなりたくさんの種類の形状があり、工場に石膏型がいっぱいありました。あの頃は何でも一体成型で注文数が一つでも木型、石膏型、手打ちなどして、採算など考えずつくったような、今じゃありえないな。
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by vase-blog | 2008-12-09 00:52 | れんが・タイルクロニクル  

石川県立美術館

久しぶりに訪れました。冨家建築設計による1983年竣工の建物です。煉瓦を型枠代わりにした打ち込み工法による施工です。煉瓦サイズはイギリス煉瓦寸法215×65×102.5当時はPSサイズと呼んでいました。金属酸化物を一切使わない白い粘土のブレンドだけでつくられた無秞の製品です。当時は白いレンガが大変珍しかったのです。しかし第1便を納入して間もなく現場からクレームがあり、現場で朝から晩まで煉瓦を選別したことや、当時珍しかった回転寿司をこの現場のおかげで初めて食べたことを思い出しました。工場に帰ってから,現場の報告よりも廻るすしを見たこと,おいしかったことを一番に伝えました(笑)
金沢で美術館といえば、21世紀近代美術館が一番人気ですが、この美術館も最近リニューアルしてとてもきれいになりました。レストランもお勧めです。展示物ではやきもの屋としては何といっても野々村仁清の色絵雉香炉です。誰もが写真で一度は見たことがあると思います。
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by vase-blog | 2008-12-07 23:43 | れんが・タイルクロニクル  

ノアビル

久々に近くを通ったので、車をとめ、手ハツリの煉瓦に触れてきました。いつ見ても素晴らしい。白井晟一のこの建築がなかったら、自分はこの業界にいなかったかも知れない。
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by vase-blog | 2008-06-24 17:37 | れんが・タイルクロニクル  

ハツリ仕上げ

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1974年ノアビル(白井晟一監修)の竣工以降、煉瓦のハツリ仕上げが、業界に認知され、ハツリの現場が多くなった。手作業の多かった当時でさえ、ハツリ作業は大変な重労働であった。この頃は焼成後の煉瓦をハンマーと鏨ではつって、一丁ずつ仕上げたため、工場が大きな現場を受注すると人手が足りなくなるため、同級生や後輩を集めて、はつりのアルバイトをした。この経験が生きて後に焼成前に仕上げるという発想が生まれ、ハツリかすを原料に戻してリサイクルするようになった。後の渋谷の三基商事ビルや熱帯ドリームセンター、水戸芸術館、豊の国情報ライブラリー(大分図書館)、ビーコンプラザ(別府コンベンションセンター)などにその技術が生かされた。写真は1976年頃
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by vase-blog | 2008-04-10 18:17 | れんが・タイルクロニクル  

沖縄熱帯ドリームセンター1983年

生まれて初めての沖縄はこの現場でこの大型手ハツリれんが2万㎡の材料(10トントラックで250車=2500t)を工程管理するために工場から出向いて管理することだった。およそ2年間、事あるごとに現地を訪れ、現場を管理するといえば聞こえがいいが、要するにクレーム処理が目的だった。膨大な数のれんがを一人で色分けをしたり、失敗の連続で、6ヘクタールもある現場の職人さんから監督、現場所長、設計、ありとあらゆる人にごめんなさいを言い続け、走り回った。当時TQCが建築業界に限らず世間で言われ始めた頃で、竹中工務店がデミング賞をとった直後だったせいもあってか、竹中工務店の野中所長から、製品を管理するのには統計的手法を勉強するようにといわれたことがきっかけで、TQCをずいぶん勉強させてもらった。現場から海を見下ろすと、75年海洋博覧会で菊竹さんの設計したアクアポリスがよく見えた。何十回も訪れたのに海につかることはいちどもなかった。いろんなことを教えてくれた思い出の多い現場だ。
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by vase-blog | 2008-03-27 23:04 | れんが・タイルクロニクル  

葛西臨海公園レストハウス

最近何かのコマーシャルのバックで一瞬、背景として登場しているのを見た。きっと関係者しかわからないと思うけど、自分が携わった現場がたまたま登場するだけでうれしいものだ。葛西臨海公園レストハウスはもう14年ほど前、それ以前に出来た同じ建築家の水族館のテントの白さに負けない白さをという、谷口氏の要望で作ったタイルだ。出来た当初も建築のあまりの存在感から、あの現場タイルなんて貼ってあったっけ?ってよく言われました。そのくらいがいいのかも。
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by vase-blog | 2008-01-16 21:55 | れんが・タイルクロニクル  

久々に見に行きました

渋谷の三基商事ビルです。工場で働いている頃に納めた現場です。この現場のおかげで手はつり仕上げを焼成前にはつり仕上げすることを発見しました。コーナーの巻き返しの部分は66度に傾いた平物がねじれながら積みあがっていくという難しい納まりでした。原寸大の模型を作って見比べながら作った覚えがあります。20万ピースもの小口平を一枚一枚手作業で割って作るのは大変な作業でした。思い出の多い現場です。
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by vase-blog | 2007-11-26 23:00 | れんが・タイルクロニクル